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中華ゲーのクソ広告が実は割と好きという話:多分誰にも共感できない話①

皆さんはスマホゲームの広告を見たことがありますか?(えっ、ない?)

ドット勇者~三時のおやつと昼寝付きの冒険~ SNS広告その1ドット勇者~三時のおやつと昼寝付きの冒険~ SNS広告その1
マフィア・シティ 広告②マフィア・シティ 広告②

もちろんすべてのゲーム広告が悪いわけではないのですが、物によってはかなり胡散臭い広告や、安っぽい作りの広告もありますよね。

Youtubeなどを見ているとしょっちゅう出てくるチープなスマホゲームの広告、ネットではうざがられていますが、個人的には割りと嫌いじゃないものも多いので、今回はその理由や面白い広告について記事にしてみることにしました。

完全に頭の中に浮かんだ文章を書き連ねているだけなので読みにくいですし、有益な情報も得にありませんが、よかったら読んでいってください。

※この記事では一般的な呼び名として「クソ広告」を使いますが、基本的に広告を非難する意図はありません。中華ゲーと表現しましたが、中国産のゲームのすべての広告が雑だと書いている訳では無い点をご了承ください。あくまでそういった類の広告が目立つ、という旨で書いております。また国産や中国以外の外国産ゲームの広告も入っているかもしれません。

2023/11/15追記 先月くらいに書いてアンチが来たら怖いと思って一度取り下げた記事なのですが、せっかくなので載せちゃいます笑。ちなみに今はウィプレーの広告が普通に映像として面白いので好きです。ワードウルフ系が普通に面白い。

あとは喋り途中で切れるのに無理やり5秒広告にねじ込んでるタダサバイバーとか背景映像に対してやたら語りがハイテンションなアリーナブレイクアウトとかも好き。

目次

理由1:他のネット広告と比べると圧倒的にマシ

自分がゲームのクソ広告が好き、もしくは嫌いじゃない理由は2つあります。まず1つ目、積極的な理由としては単純に見ていて面白いものもあるからです。これはまた具体例とともに後述しますね。

そして2つ目の消極的な理由、面白くない動画広告(すぐ失敗するハイパーカジュアルゲーム系)も含めて自分がクソ広告を嫌いじゃない理由は「人のコンプレックスや不安を刺激する系の広告と比べたら圧倒的に良心的」だからです。

あくまで想像なのですが、中華ゲーの広告が嫌いな人の場合、まず念頭にテレビのCMがあるんじゃないかと思ってるんですよね(もしくは一般的な倫理観、一般的なメディアが念頭にある)。テレビのCMは見ていて普通に面白いし、有益(そうに少なくとも見える)商品のイメージを見せてくれるものだと思います。その普通の広告が念頭にあると、嘘を吐くし日本語はおかしいしうるさいしで良い印象はないと思います。

一方僕は従来の広告とは別枠で、ネットのCMの中で比較しています。
あくまで個人的な感想ですが、ネットの広告って人の不安やコンプレックスを煽って、その上で胡散臭い商品を勧めてくるじゃないですか。(後述する広告評価の結果か規制の強まりか最近は減ってきましたが、)ネットの広告は薄毛、ムダ毛、収入不足、非モテなど、人のコンプレックスを煽って商品を売りつけようとしてくるので不快に感じてしまいます。自分に関係の薄いことでも、誰かを馬鹿にしたり不安を煽ることで商品を買わせるのはやはり嫌ですね。
(※もちろんネット上にも誠実な広告はありますし、真面目に広告を作ってらっしゃる方を批判する意図はまったくありません)

一方でゲームの広告は直接的に人を傷つけることはないですよね。(嘘広告でダウンロードしたあとげんなりする、ということはあるかもしれませんが、見ていて直接不快になることは少ないと感じています(もちろん例外もありますが))

もう先にネット中に悪質な広告があることが自分の中で前提になっているため、見ても毒にならないゲーム広告の評価が相対的に、そして圧倒的に上がっています。

一方ゲーム広告は多少しつこかったり質が低いことはあったとしても、決して(少なくともこれまで見てきた限り)視聴者を不安にさせることはありません。ちょっとバカげていて場合によっては笑える映像が見れて、不安やコンプレックスを刺激されず、5秒から15秒待てば動画本編に戻ることができる。こんな良心的な広告がかつてあったでしょうか。

もちろん普通の企業が出している、まともっぽい商品の広告が一番低刺激ですが…

理由2:天丼として見ると面白い

先に述べた積極的な理由の方、単純に見ていて面白いというのは重要な点です。

ピンを抜くゲームやハイパーカジュアルゲームの広告は退屈で毒にも薬にもなりませんが、ストーリー系の広告はネタとして見ると面白いです。

ストーリー系の広告には

1、戦闘力の低い人が別の人に蔑ろにされるが、その低戦闘力の人の連れ(もしくはガチャ後のその人)が高戦闘力とわかり、馬鹿にした人が詫びる

2、困っている人を助けると何かをもらえ、それを元手に何かを経営する

3、ガチャによって一気に戦闘力が上がる

4、早口、もしくは直訳調な話し方(合成音声の場合も)

5、開幕にとりあえず謝る

6、2択の選択肢が何度も出る

7、サーバーで1位になる

8、ギフトコードで特典がもらえる

などのパターン・要素があったりなかったりします。同じゲームの広告は流れが似通っていることが多いので、慣れてくると出てくる用語やオチが予想できるのが面白いですね。

(もちろんモノによっては無駄に豪華なものもありますが)安っぽいCG、安っぽいUI、安っぽいモーションは単純に見ていてシュールで楽しいです。無駄にトントン拍子なストーリーも笑えるので好きです。

ツッコミどころの多い広告なんかは驚きながら見れるのもいいですね。

最近は全く見ないですが、荒野行動の広告なんかはみんなでわちゃわちゃ楽しそうな寸劇を演じていて普通に結構好きでしたね。

書いていて好みや「どう面白いのか」を言語化するのはヒジョーーーーに難しいことに気づいたのですが、一番下の見出し(の1つ目の小見出し)で面白いネット広告の例を挙げているので見てみてください。

これを書こうと思ったきっかけ

2023年9月くらいから、Youtubeの広告に「新・信長の野望」のCM…それも中華ゲーCMのフォーマットに則ったものが流れるようになりました。(遭遇率がかなり低いですが)

自分は「そういうネタ」としてわざとやっているのだと思いましたが、ネットで調べると(出たばかりの広告ということもあって少しでしたが)否定的な意見があったので、割りと本気で低クオリティなゲーム広告が嫌いな人が多いのかもしれないと思い、反響を見るためにも記事を出してみることにしました。

「中華ゲー 広告 好き」で検索してもブログ記事が一件も出ないんですよね。「中華ゲーム 広告 うざい」は出てきますが…

個人的には「あーそれねーしつこいよねーはははー」くらいのネタ感でうざがっているのだと思ったのですが、本気で苦手な人も多いのかもしれないと現在は思っています。

広告に高評価をつけることで苦手な広告を減らせるかも…?

※新信長の広告になかなか出会えなかったので画像が変わっていますが気にしないでください

実は現在、Youtubeの広告には高評価がつけられるようになっています。右下の下矢印を押して広告の詳細を開き(最初から開かれていることも)

それで真ん中にあるグッドボタンを押せばマークが黒くなり、高評価をつけることができます(画像は押す前のものです)

この高評価はおそらくYoutube側での広告の評価や、ユーザーの好みにあった広告の選択に使われていることでしょう。

︙マークから広告の表示を停止することもできますが、何個かの広告を禁止してしまうとそれから数カ月間広告の停止ボタンが押せなくなってしまうので、広告停止ボタンは本当に苦手な広告のためににとっておくのがおすすめです。(具体的にどれくらい停止を連発するとボタンが消えるのかは不明)なので、マシな広告に高評価をする方から攻めていったほうがよいでしょう。

マイアドセンターと合わせて使えば、広告の出る頻度をある程度コントロールすることができるかもしれません。

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少なくとも、一番苦手だった性的描写をしてくる早口漫画広告が全く見なくなったので(広告自体が滅びたのかもしれませんが)ある程度の効果はあるかもしれません。

嫌いな人の気持ちもわかる

単純にしつこいから

十中八九これでしょうね。

自分の話をすると、某脱毛広告サロンの広告は別に剛毛の人を煽ったりしないし失礼な描写もないけれど、ただただあまりにもしつこいというだけで自分の中での評価が最低に落ちています。(いや何年アマギフ広告出してんだよ…

自分はゲーム広告はある程度楽しんで、ながら見とかでぼーっと見てるときなど場合によっては飛ばさずに見てるのですが、もしプラスの印象がないうえにしつこかったらそれは嫌われますよね。

最初は関心がなくても何度も見るうちに好きになっていく「単純接触効果」は心理学の中でも有名ですが、嫌いなものに関してはどんどん嫌いになっていくそうです。強制視聴の広告というだけですでにだいぶマイナス点が高いので、内容に面白さを感じなければ出てくるたびに嫌いになっていくかもしれません。

簡単なパズル/ゲームで失敗していてイライラするから

ブロックを入れ替えて消すゲームや数字の壁を通って人数を増やすゲームなど、簡単そうなゲームなのに失敗する広告はよくありますよね。

非常に簡易的で広告費を稼ぐために作られたゲーム、「ハイパーカジュアルゲーム」でよくある広告です。

クソ広告は割りと好きな自分でも、これは正直退屈して見ていますね。大体5秒で飛ばせますし、毒にはならないのであまり気にしていませんが…

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今のところ唯一好みだったハイパーカジュアルゲーム。現在も配信しているのか、機内モードの裏技が使えるのかは知らない。

書いていて思いましたが、自分の中で「ネット広告=人のコンプレックスや不安を刺激するもの」という観念が強すぎて、それらを刺激しないというだけで勝手にプラス点を与えちゃっている気はしてきました。うざいと言っている人が多いので、反骨的にいい部分に目が行きやすくなっている点もあるかもしれません。

「スマホゲーをよく遊ぶ&ゲームについて本当の情報が知りたい」人だと許せないかも

もしも自分がスマホゲームをよく遊ぶ人で、かつ広告ではちゃんとゲームの特徴を説明してほしいと考える人だったら、たしかに実際の画面と違う広告は許せないかもしれないと思いました。

何年か前まだPCを持っていない頃、FPSっぽい画面の動画からアプリをダウンロードしたら実際にはよくある要塞経営ゲームでガッカリしたことがあるのでわかります。

エバーテイルなんかは実際に広告の雰囲気でゲームを作っていれば全く批判されずにむしろ歓迎されただろうに、どうしてそうならなかったのか不思議ですよね。

最初から全く期待していなければ気にならないかもしれませんが、テレビの広告やチラシに慣れていて、「広告は(多少誇張されていても)売り物について紹介してくれるもの」という観念があったら、不誠実に感じて怒りを感じるかもしれません。

自分はPCゲーム情報を集めるときはX(Twitter)、Googleアプリ(もしくはChromeアプリ)のDiscover機能、そしてSteamのレビュー欄などで主に情報収集をしており、広告でゲーム情報が入手できなくても全く困らないのですが、スマホゲームはアフィリエイト目的のサイトが多くてなかなか良質な情報が見つからないのが難しい点ですね。

イントネーションや発音が不自然なのが嫌い?

日本語の字幕が出ているのに、発音やイントネーションが明らかに不自然だったり、自動音声感が強かったりすることに違和感を覚える人も多いかもしれません。

外国人がその人にとっての外国語を喋っていたら当然起きることですし、自分たちが外国語を喋るときもそうなのだから、この辺に関しては大らかに生きたいと思いましたが、これもテレビ基準で考えるのなら「ちゃんとした日本語が聞こえて当たり前なのに、広告では変な日本語が聞こえる」というのはストレスになってしまうかもしれません。

自分はこれは慣れの問題かと思いましたが、言葉に譲れない思いがある人は多いので簡単には許せない問題かもしれませんね。発音がおかしいことについて、単純に耳ざわりが悪いと思う人も多いかもしれません。

単純に字幕自体も日本語がめちゃくちゃだったり、造語がたくさんあったり、字幕と言っていることが違うことも、きれいな日本語が好きな人には許せないことかもしれません。

なぜ本編と違う広告映像が多いのか

ネットのゲーム広告にはただダウンロードさせることだけに着目しているものが多くあります。実際のゲームより面白そうな映像を流したり、全く違う映像を見せたりして、いざダウンロードして全く別物ということもザラです。全く視聴者のことを考えておらず、ただダウンロードさせることしか気にしていないため、これでは不誠実に感じて怒れるのも当然です。

このQuoraの回答を見るとわかりやすいのですが、大抵の無料ゲームの中にはゲーム内広告があります。ゲーム制作者はこのゲーム内広告を見せてさえしまえばお金が入ってくるので、たとえほんの数分しか遊ばれなくても、まずダウンロードさせ、広告を何回か見させてしまえば儲かってしまいます。

なので、とにかくダウンロードさせることだけに特化した、実際の中身とは違う広告が増えてしまうわけです。

動画を出す側目線で見ると「賢いなー」と感じる点

中華ゲー広告フォーマットは「つかみ」に関してはものすごく優れていると思います。

つかみとは、動画やお笑いなどで最初の数秒で視聴者の興味を引く力のことです。

Youtubeで5本か10本くらい動画を作って出してみるとわかると思うのですが、特に最初の5秒、そして最初の30秒でだいたい5割、7割の人が抜けていってしまうんですよね。(筆者のYoutubeチャンネル

最初期の何も考えずに作った実況動画。最初の30秒で7割の人が脱落している。
最近のゆっくり実況動画。すぐに本題に入りテンポよく話させることで、初動での脱落を減らしている。

※Youtubeでは再生維持率が40%ないと足りないと言われているのでまったく自慢にはなりませんが、あくまで相対的な変化として、掴みによって視聴維持率を変化させることができるという話です。

なので動画を作る場合は特に最初の5秒、最初の30秒は気合を入れて作る必要があります。具体的にはテンポと特異性です。

実は今回例に挙げた新信長の野望にはちゃんとした(ちゃんとした?)広告もあるんです。映像としてのクオリティはすこぶる高いです。ですがなんの先入観も持たずに一旦考えてみてください。

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確かに元々興味がある人だったら世界観や雰囲気が伝わる高クオリティな動画のほうが影響を与えやすいかもしれませんが、広告は無差別に、見たい人にも見たくない人にも流されます。そして(少なくともYoutubeの場合は)ほとんどの場合5秒でスキップされてしまいます。

なのでこの5秒でできるだけ情報量を詰め込む必要があります。だからいきなりシュールな状況を見せたり、開幕大声で謝ったり、女性キャラの色っぽさを強調したりするわけです。

やたら早口なのもこのためですね。

ものによって出来は違いますが、それでも最後まで見てしまうネット広告はつかみが非常にしっかりしています。

テレビCMが真面目にやれていたのはスキップ機能がないというのも一つの側面としてはあったのではないでしょうか。どの世代まで共感できるかわかりませんが、テレビのCM中にはトイレに行ったり冷蔵庫から飲み物を取ったりしてゆったり過ごしますよね。「見られないことも多いけど、タイミングが良ければ見られることができる」「見られた場合は飛ばされることはない」。序盤に無理に詰め込まなくても飛ばされることはないため、15秒から30秒、全体的に高品質な動画を作ることができたのかもしれません。

「否が応でも5秒は見せられる」「しかし基本5秒でスキップされる」この2つが合わさって、映像や翻訳、ストーリーは低クオリティだけどテンポだけハイクオリティな広告が量産されているのかもしれません。ハチャメチャで支離滅裂な雰囲気も目を引くためではないでしょうか。

他にも、シュールな笑いに関してはわざとやってるような気はするんですよね。特に後述するおねがい社長に関しては常にツッコミどころの多い動画を作っていて面白いと感じます。

筆者も何回かシュール系な動画を作ろうとしては毎回失敗しているので、雑さで笑いを取るのは相当難しいのかもしれません。

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おすすめ1:面白い広告集

千駄木てねさんという方がX(旧twitter)で中華ゲー広告のおもしろい広告をまとめられています。

このTogetterでは(ゲーム以外も含まれていますが)特に笑える広告だけを抜粋されています。

https://togetter.com/li/2010497

以下、(togetterに載っていないものも含めて)いくつか抜粋していきます。

↓個人的MVP。実際にYoutubeで見たことはないけど面白すぎる。パンダが子供を誘拐しているのも謎だしいつものババさんは分裂してるしでツッコミどころが多すぎるww

やはりぶっとびのレベルやいい意味でバカげていて面白いという点でいうとおねがい社長がずば抜けていますね。最近は見なくなってしまったので寂しいようなせいせいするような…笑

序盤のロケット団パロディが面白い。(途中までは)テンポは合ってるし少なくとも台本は日本語が得意な人が書いてそう。

ファンタジー系なのになぜEDMにしたのか。

わざと失敗する系の広告は大体退屈だけど、射撃ゲームのやつは失敗したときの敵のダンスが愉快だから好き。

ちょっと前に結構よく見たやつ。3次元になるとシュールさが上がる。

言っていることは間違いじゃないんだけどアクが強いw

広告に応援されているようになっている。

おすすめその2:中国人の価値観に関する連載コラム

「スジ」の日本、「量」の中国という連載コラム。連載は終わっており、一面的ではあるものの価値観の違いが垣間見えて面白い。

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/041100064/103100011/

https://business.nikkei.com/atcl/opinion/16/041100064/042000003/

広告から見る価値観についてのtogetterまとめ。

https://togetter.com/li/1666766

おすすめ3:広告あるある動画

「広告あるある」を詰め込んだもしもシリーズの動画。

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本当にただ考えたことだけで書いているので反対意見やツッコミも歓迎しますが、なにぶん豆腐メンタルなのでお手柔らかに…

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