こんにちは、まっちゃんです。今日は僕が一番ハマっているVRゲーム「H3VR」についてどんなゲームなのか、買おうか迷っている人向けに紹介していこうと思います。
結論から言うと最高のゲームです。迷ってるなら即買っちゃって良いです。
H3VRの概要。
このゲームの良いところを紹介する前にこのゲームの概要を。とはいっても本当に銃を使ったことは大体何でもできるので説明するのが難しいですが…
このゲームを一言でいうなら「VR空間で細かく再現された銃を自由に撃てるゲーム」です。
ゲーム性的には「サンドボックス×ガンシミュレーター×VRFPS」みたいなゲームです。
射撃場で何百種類もある銃から好きな銃をひたすら撃ってもよし、拠点制圧ゲームのTake&Holdなどのゲームを楽しんでもよし、好きな銃をただ観察するもよし、MODで銃やマップを追加しまくるもよし、なんでもアリなゲームです。
値段はなんとセールなしの状態で¥ 1,980!遊ぶにはそれなりの性能のゲーミングPCとVRHMDが必要です。
他のVRFPSゲーと比べたこのゲームのすごさ
VR空間で自由に銃が撃てる!という点ではどのVRFPSゲームも同じなのですが、このゲームならではのすごいところを紹介していきます。
弾薬システム
まずすごいのが弾薬のシステムです。このゲームではマガジンや銃への弾の装填を自分でやることができます。弾込めはInto the Radiusというゲームにもありますが、あちらは弾薬袋をマガジンに近づけることで行うのに対し、このゲームでは弾を自分で持って一発ずつ込めることができ、しかも弾がマガジンに込められていくアニメーションまで用意されています。自分で弾を込めている感じがして、圧倒的に没入感があります。
このゲームでは例えば9mmパラベラムや5.56×45mm弾など、その銃の使う弾薬がしっかりと再現されています。なので例えば弾薬制限ありのモードでメイン武器のMP5が弾切れしたら、サブウェポンのP226のマガジンから弾を抜いて移し替えてやる、なんてこともできるわけです。(そんな状態になったら持ち換えた方がいい気もしますが笑)
また、例えばSTANAGマガジンを使う銃はどれも同じマガジンを使いまわせます。しかも5発用から100発のドラムマガジンまで用意されています。(STANAGマガジン以外にも多くの武器に複数の容量のマガジンがあります)
もちろん、弾薬が無制限のモードならマガジンを投げ捨ててリロードしまくってもいいので、撃ちまくりたいトリガーハッピーな人も楽しめること間違いナシです。
物理演算
このゲームは他のVRFPSゲームとは違い、自分以外のすべてのオブジェクトが物理演算で動いています。銃も、マガジンも、敵ですらも物理演算で動いています。
これが一番影響を及ぼしているのが銃のリアルさです。例えばリロード一つとっても、普通のVRゲームではマガジンを大雑把に銃に近づけたら装填することができますが、このゲームではしっかりマガジンを挿入口に入れてあげる必要があります。
銃の動作も物理演算なため、下の動画でやっているように銃のコッキングをするにしても、コッキングレバーやスライドを壁にこすりつけることで無理やりコッキングすることすら可能です。
物理演算だから敵を銃で殴って倒せるのはもちろん、下の動画のように銃とは全然関係ないボールとバットを使って、野球ごっこをして遊ぶことですらできてしまいます。発想力次第でGMODのようなサンドボックスゲーム的な遊び方ができるのもこのゲームの魅力の一つです。
最高に快適な操作性
個人的に、VRで銃を撃つゲームでこのゲームが一番銃の操作性が高いと思っています。
思い通りに銃を動かすために必要なこまごまとした配慮がなされています。
例えばボルトアクションライフルを撃つ時、ふつうはいったん右手をグリップから放してボルトハンドルを握り操作してコッキングする必要がありますが、このゲームではYボタンを押しながら右手を動かせば、銃を持ったまま、かつ没入感を失わない自然な動きでボルトハンドルを操作することができます。
M4やM16などのボルトリリースレバーを実際に手で触って初弾装填することもできますし、Aボタンを押しっぱなしにした状態ならショットガンのポンプアクションを無駄にガシャガシャ動かすこともできます。
(銃のゲームではそれは少ないですが)武器が手に張り付いてるタイプのゲームではなく、物理演算で独立したオブジェクトとして銃が存在するゲームのため、戦っている途中に左手に持ち替えて撃つこともできます。
銃器の反動は少ないので、片手撃ちはもちろん、両手にLMGを持っても十分実用的に戦うこともできます。ロールプレイをするもよし、リアリティを重視するもよしです。
アイアンサイトの折り畳み、ゼロイン調整、銃のストックの伸縮、スコープの倍率調整といったほかのVRFPSではできないような細かい銃の調整も自分の手ですることができます。アタッチメントをつける位置も自分で細かく調整できます。
他にも銃を構えている時に左手のトリガーを引きっぱなしにすることで銃の手振れが抑制され狙撃しやすくなる、リボルバーのシリンダーをつかんで回せるなど、銃を便利に扱うための機能や銃でロールプレイしやすくなる楽しい機能などがたくさん用意されています。
銃を扱うゲームとして最高級の操作性の高さだと個人的には思っています。
充実の設定項目
銃の操作性の高さはもちろん、移動や視点移動の操作も設定が充実しています。
徒歩移動、テレポート移動から選べるのはもちろん、腕を振って歩ける健康的なモードまで用意されています。
徒歩移動一つとっても、移動速度はかなりゆっくりな速度からだいぶ早い速度まで細かく決められますし、視点の移動も連続的に回転するスムースターンか一瞬で固定角度回るスナップターンか選べます。
徒歩移動がHMDの向きかコントローラーの向きかも選べるのもうれしいポイントですね。
操作方法や設定方法は日本語Wikiが非常に充実しているのでおすすめ!(トップページと操作方法のページの2ページを見たら大体わかります)
PC画面に映る画面をどっちの目にするかや、視野角、ブレ補正なども設定できるので実況にもおすすめ!3人称視点も映せるので家で皆で遊んでも盛り上がるかもしれませんね。(ローカル限定ですがPC対VRで戦えるMODもあります)
武器の多さ
特筆すべきは武器の多さです。このゲームにはなんとおよそ500種類もの銃と250種類ものアタッチメントが用意されています(Steamの商品紹介ページより)
ただ種類が多いだけでなく例えばMP5一つ取っても、初期型のMP5からMP5A5までのシリーズがあるのはもちろん、サプレッサー内蔵のMP5SD、10mm弾を使うMP5/10や40S&W弾を使うMP5/40、コンパクトモデルのMP5Kなど、細かい区分でも一つ一つモデルが用意されています。
古い銃に関しても100式機関短銃やBARなどの第二次世界大戦の銃どころか、西部開拓時代のウィンチェスターのレバーアクションライフル(これも結構種類がある)、近世の時代のフリントロックピストルやマスケット銃まで使うことができます。
エアガンは一つ買うだけで数万円、十数万円、場合によっては数十万円行きますが、このゲーム一本で何百種類もの銃を触れる、撃てるコスパの良さは別格です。(もちろんVRは物理的に触れないので、銃の重さや肌触りがわかるのはエアガンの強みですね。)
↓画像で武器の多さを見せようと思いましたが何十枚も撮影してしまったので記事形式にしました!こちらもどうぞ。(この記事を続きから読めるように新しいタブで開いてください)
演出のリアルさ
このゲームは、他のゲームと比べて銃の演出が非常に凝っていると個人的に思います。
撃った後に立ち上る硝煙、火薬の破裂音、薬莢の落ちる音など、このゲームは特に「銃を撃っている」感を感じられるリアルさがあります。特に銃声に関してはVRFPSでは一番リアルなのではないでしょうか。(個人的な意見です)
銃の見た目も細かく作られており、目に近づけて見れば金属部に掘られたメーカーロゴや数字までもしっかりと書き込まれているのが確認できます。
挙動のリアリティ
このゲームは火薬や弾薬に関してひたすらリアルです。
例えば普通のゲームでは、ゲームバランスのためにピストルの1発はアサルトライフルと同じかそれ以上のダメージを及ぼします。現実では、含まれる火薬の量も弾頭の重量も違うため、アサルトライフルの弾はピストルの弾の数倍のダメージを与えることができます。このゲームではしっかりと現実的なダメージデザインがされていて、当たった弾は弾薬のエネルギー量に則ったリアルなダメージを与えます。
弾の貫通や跳弾も現実的に設計されており、大口径のライフル弾なら薄い壁を抜いて攻撃することもでますし、壁に跳ね返った弾が意図せずして当たることもあります。
普通のゲームならゲームバランスや処理の重さのために簡略化されるようなこともこのゲームではひたすらリアルに作られています。
話に聞くだけだとどうでもいいように聞こえるかもしれませんが、このゲームの弾薬は弾の最後尾にある雷管に刺激を与えることで火薬が燃焼するという現実の仕組みを再現しています。なので銃に入れていないむき出しの弾を後ろからハンマー(工具のハンマー)で叩いてやることでも弾頭を飛ばすことができます。文字で読むだけだと「だから何」となると思いますが、本当に事細かに現実の銃や弾薬を再現していて驚くのでVR機器とPCがあるならぜひ触ってみてください。「細部に神は宿る」の言葉を理解できることでしょう。
ゲーム性の高いゲームモードも多数存在
Steamのレビュー欄ではVRシューティングレンジ的な紹介をされている方が結構多いですが、2023年現在ではゲームとして遊びごたえのあるモードもたくさん存在しています。
ゾンビオープンワールドのReturn of the Rotwieners、複数のミニゲームが遊べるMeatmas Cappocolosseum!、ホラーチックな探索ゲーのMeat Grinder、拠点制圧ゲームのTake and Holdなどです。
中でもTake&Holdはプレイするたびに拠点の場所や出現する武器が違うためリプレイ性が高く何度プレイしても飽きることがありません。自分はこのゲームでは基本的にこのTake&Holdで遊んでいます。
このTake&HoldはMODの追加マップも多数あり、MODで追加した武器も登場するためずっと遊んでいられます。
一つの武器を使ってピンチを切り抜けるとその武器に愛着がわき、ネットで調べるのでプレイするたびに銃の知識が少しずつ増えていいきます(笑)(武器名を調べるにはクリア部屋にあるアイテムスポナーでThing Flingerを出してスキャンする)
↓本来ホラーゲームなはずのMeat GrinderをThing Flingerを使って照らしていく動画。
MODの充実度
さらに、このゲームはMODが非常に充実しています。このブログではおすすめMOD集のみで2記事も書いています。このブログに挙げていないMODも数多くありますし、1日数個レベルで新しいMODが公開されているのでどんどん増えています。
黒色火薬の単発銃やとっても弱い拳銃のリベレーターのようなユニークな銃、旧日本軍の38式や自衛隊の89式など、公式では追加されていない武器を使って遊べる武器MODや、アイテムスポナーをどこでも呼び出せるMODやフラッシュライトの効果距離を延ばすMODなどの便利MODなど、MODを入れることでただでさえ高い自由度が格段に増します。
MOD管理の専用ソフトが非常に使いやすく、導入は3分もあればできるとても簡単なものです。
↓おすすめMOD集(全般)
↓おすすめMOD集(武器)
↓MODの入れ方
中でもハチャメチャなのが「Cursed.dll」というMODで、これを使うとどの銃にもあらゆるマガジンがさせるようになり、どのマガジンにもどんな弾薬でも入れられるようになります。下の動画ではLMGに反動で空を飛べる弾(本来2発しか撃てない)を入れることで空を飛んでいます。
動画では触れていませんが、このMODでわかるこのゲームの奥深さに「弾薬基準で音が決められている」ということがあります。同じ銃でも入れる弾を変えることで発射音が変わってくるのです。火薬の量や弾頭の重さなどは銃じゃなくて弾に依存しているので、当然弾によって破裂音も違うはず。MODを使うことでますますこのゲームの作りこみに驚かされました。
賛否両論点
敵キャラがウィンナー
賛否両論点としては、敵キャラがウインナー型の人間「Sosig」であることです。個人的には下手に夢に出たりもしないしグロは求めてないのでこれで良いと思っているのですが、人によっては人間と戦えないのでそこが残念という人も多いようです。血は黄色のマスタードで、敵も自分も被弾するとウインナーをかみちぎったような音が鳴ります。
オンラインマルチがない
このゲームは完全一人用です。(MODを使えばローカルでPC対VRで遊べますが)PavlovやOnwardのようなほかのVRFPSと違い、オンラインで他人と対戦することはできません。
しかし、(FPS開発をしたことがないのでわかりませんが)完全シングルだからこそ現実に忠実な弾薬ごとのダメージのようなゲームバランスを無視した設定、すべてのオブジェクトの物理演算化のような負荷のかかる処理を行えているのではないでしょうか。
このゲームの操作性で対戦できたらとても楽しそうだとは思いますが、一人で銃を弄っているだけでも非常に面白いので、最初はマルチがないことが気になりましたが今はこれでいいと思っています。
日本語化がない
今のところこのゲームに日本語化はありません。ですがそれで困ることはほとんどないでしょう。
なぜならそもそも文章を読む必要性がほぼないうえに、理解する必要のあることもすべて日本語Wikiに書いてあるからです。
このゲームで英語を読むところと言ったら操作設定とTake&Holdの設定くらいです。(操作設定は日本語Wikiのトップページを9割くらい下に進んだところにあります)(どうでもいいけど筆者はHMDの向きに歩きたいので操作方法はXZ Head派です)
Take&Holdの設定に関してはWikiと自分で意見が結構違うのでよかったら見比べてみてください。
Return of the Rotwinnersは住民が声で依頼をしてくるのでリスニングができないと難しいですが、そのクエスト内容もWikiに日本語で載っています。
あとは基本的に歩いて銃を撃ってれば楽しめます。アイテムスポナーなどパネルは各所にありますが、画像もたくさんありますし、適当にボタンをポチポチしてればそのうちわかることでしょう。(アイテムスポナーの説明もWikiの「基本操作」のページにあります。正直Wikiになんでも書いてあるのでわからない英文が出てもWikiを見ればほぼほぼ解決します)
(個人的に)残念な点
ただひたすら戦えるゲームモードがない
このゲームでは、敵と味方が対等な条件でただひたすら撃ち合いできるモードはないです。基本的にSosigは敵です。ミートフォートレスは味方AIも居て復活無限で自分の理想に近いですが、敵が設置型の(しかも硬い)タレットを置いて来たり、ロケランを連発してきたりとCoDのように打ち合いに集中できる感じとは少し違っています。
Take&Holdで割と満足しているところではありますが、欲を言えば普通のFPSのチームデスマッチのようなモードや、キャンペーンモードのようなマップ攻略型のゲームモードが欲しいところですね。
Take&Holdは探索の時間がありますし、MODのガンゲームは常に自分ひとり対敵多数の状態なので…
ミートフォートレスから邪魔な敵のタレットとロケランをなくして撃ちあいに集中できる感じにして、Take&Holdのように有志でマップを追加できるようなゲームモードがあれば最高だと思いました。(もしMOD作者さんがこのページを見ていたらぜひ…!)
結論:たった2000円で数十万円分楽しめる!むしろ買わなきゃ損!
いかがだったでしょうか。思いつくまま書いていったので少し読みにくかったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございます。思い入れが強すぎて逆に書きにくかったですが、なんとか書ききることができました。
見出しにもしましたが、エアガンにしろ実銃にしろ普通なら数百万円、数千万円かけないとできないような体験をたった2000円で好きな時に、好きな姿勢で遊ぶことができる、掛け値なしの神ゲーです。むしろ買わない方が損してるってレベルです。
(書き忘れてましたがしゃがみや伏せ扱いになるほかのVRFPSと違ってこのゲームではリアルで座ってたり寝転んでても通常の移動速度で動けます。しかも変な姿勢で撃っててもトリガーに指かけっぱなしでも誰にも怒られない!)
自分も最初はこのゲームよりPavlovの方が好きだったので、派手さがない分最初は微妙に思うかもしれませんが、遊ぶたびに奥深さがわかっていく、いわゆるスルメゲーです。
買ってみて何をしたらいいかわからなくなったら、とりあえずのおすすめはTake&Holdで自分の体力を100000にし、アイテムスポナーをありにして、ドラムマガジンをぶっ刺したM4A1をSosigに向かって乱射しまくることです。意外と最初は戦うのが難しくて慣れないかもしれませんが、まずは自分が勝てる条件で楽しく遊んでみましょう。
銃とH3VR
正直撃ちあいの楽しさだけで言うと対人戦で人口の多いPavlovVRの方が面白いですが、このゲームは銃に詳しくなるほど面白くなります。銃一つ一つの作りこみが非常に精細だからです。
僕はこのゲームがきっかけで銃についてよく調べるようになってしまいましたが、逆に元から銃に詳しい人は買ってすぐハマるんじゃないかな~と思います。
ちなみにおススメのYoutubeチャンネルは「中の人げぇみんぐ」さん、「武器屋のおねえさん」さん、「ミリオタ通信」さんです。
動画を見る→H3VRで動画で出た武器を使ってみる→ゲームで出たほかの武器について調べてみる の無限ループで相当楽しめます。作りこみがすごいこのゲームならではですね。
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