こんにちは。元Google翻訳派のまっちゃんです。2019年ぐらいから、DeepL翻訳というのが流行っていますよね。なんでもAIを利用した翻訳サービスらしく、精度がGoogle翻訳よりずっと良いと言われています。
ちょっとでも情報通な友人はだいたいDeepL派になり、ネットで見てもDeepL翻訳を推している人の方が多いです。(個人の感想)
そんなわけで珍しいGoogle翻訳派としての意見を書いていこうと思っていたのですが、比較していじっているうちにDeepL翻訳の優れている点も複数認められたので、それも踏まえて記載していきます。
Google翻訳の良い点1:即座に使える
Google翻訳の一番嬉しいポイントが、思い立ったらすぐ使えるということです。
試しにどのブラウザでもいいので立ち上げて「翻訳」と入れて検索してみてください。Google検索を使用しているなら、検索結果の一番上にGoogle翻訳の窓が出ているはずです。
これのすごいところは「ほにゃく」「honeaku」「honoaku」など、適当に打っても出てくれることです。
分からない単語があり、コピーできないゲーム上などだったら、ブラウザを付けて「ほにゃく」と入れて毎回調べる人も多いのではないでしょうか(多分自分だけ)
DeepL翻訳もブックマーク等しておけばすぐ開けると思いますが、Google翻訳は検索結果で軽く使うだけならブックマーク欄から探す手間がない他、ブックマークをする必要もなく、また検索結果は普通のページより早く表示されます。これらの点でGoogle翻訳はすばやく使えると言えるでしょう。
2:写真スキャン翻訳が使える(アプリ版Google翻訳)
Google翻訳にもDeepL翻訳にも、iPhoneスマホアプリ版があります。Google翻訳にしかない特徴として、写真をスキャンして翻訳できるということがあります。
これが非常に便利で、紙媒体の英語を翻訳するときや海外へ行く時などにとても重宝します。大抵こういったスキャンソフトは有償なので、単純に無料で文字をスキャンできるというだけで物凄くありがたいアプリです。
DeepL翻訳は今どんどん発展してきているソフトなので、もしかしたら今後DeepL翻訳にも写真スキャン機能が付くかもしれません。
Google翻訳の写真スキャン機能で、残念なのはリアルタイム翻訳はほとんど使い物にならないことですね…今後に期待したいです。
→リアルタイム翻訳がかなり使いやすくなりました!!静止画翻訳と変わらないレベルの読みやすさ!(2022/4)
あと、PC版にもスキャン機能が欲しいところですね。
3:英語勉強にはこっち:直訳調とスピード
Google翻訳はよくも悪くも「従来の辞書」のように使えます。なぜなら学校で習うような、直訳調の硬い翻訳をするからです。
直訳調の硬い翻訳はリアルではありませんが、テストの点数を上げるには便利です。
独特の法則があるので、直訳した文章に慣れていけばどの英単語がどの日本語に対応しているかを見分けやすくなっています。
Google翻訳ではたまに意味の通らない文章が出たりします。しかし翻訳が分からない所をピックアップして単語や熟語単位でもう一度翻訳にかけなおすなどすると、翻訳ソフトが最初に出した以外の意味も学べ勉強になります。また自分で調べたということもありしっかりと英語の中身を記憶することができます。
さらに、Google翻訳では単語をドラッグすればその単語の意味もその場で見ることができます。
英語を自分で翻訳することをサポートするツールとしては、Google翻訳が優れているでしょう。
翻訳スピードが圧倒的に速いのも良いポイントですね。DeepL翻訳は数秒たってまとめて翻訳されますが、Google翻訳は文字を入れるたびに一瞬で翻訳されていきます。
技術的なところはわかりませんが、毎回AIが考えて翻訳しているのでしょうか。
DeepLの良い点1:英語以外もちゃんと翻訳してくれる
ここからはDeepLのターンです。
DeepL翻訳の一番嬉しいところは、英語以外↔英語以外のマイナー言語同士の翻訳もしっかりしてくれることです。
前にロシアに行ったときにGoogle翻訳はこれが苦手で少し困りました。おそらくロシア語→英語で翻訳した方がまだ分かると思うのですが、ロシア語→日本語に翻訳設定してもらった結果あまり意図が理解できなかったり…まぁ今となっては良い思い出です(笑)
そんなロシア語→日本語も、DeepL翻訳なら非常に読みやすく翻訳してくれます。下の画像はロシア語Wikipediaの「ボルシチ」の一部を翻訳したものです。Google翻訳も数年前と比較すると十分良くなっていますが、それでもDeepL翻訳の方が一枚上手ですね。
英語ならGoogle翻訳の方が強い…と言いたいところでしたが、ボルシチの英語Wikipediaを拾ってみるとやはりDeepLの方が読みやすいですね…固有名詞が多いからか得意の直訳文も崩れてます。…ガンバレGoogle翻訳。
2:読みやすい文で翻訳してくれる
何回か写真を上げた通り、DeepL翻訳は非常に読みやすい訳文を示してくれます。訳された文章は非常に自然で読みやすく、まるで日常の話し言葉のようです。
これはDeepL翻訳が機械学習の技術である「ディープラーニング」を使用しているからです。
ディープラーニングとは、人間があれこれ指示をしなくてもAIが取り込んだ情報で勝手に学習する学習方法の事で、このDeepL翻訳では使用者の皆が入力した文字や文章が学習に使われています。
したがって皆がDeepL翻訳を使えば使うたびDeepL翻訳は強く賢くなっていくというわけです。
なので、辞書には乗っていないスラングも翻訳してくれるし、文法が崩れていても”使われている”表現なら受け入れてくれます。
文脈で翻訳を分けてくれる
他にもDeepL翻訳は文脈によって訳し方を変えてくれます。例えば孫悟空。ドラゴンボールのキャラと一緒に書くと「Son Goku」と訳してくれますが
西遊記のキャラと一緒に書くと「Son Wukong」と訳してくれます。
なおチャオズはどうあがいてもギョウザになります。(漢字表記の場合)
まとめ:使い分けると便利かも 時間で成長するDeepLが優勢?
サイドの機能があったり、自分で考えて正しい日本語にする必要があるという点で、英語の勉強のオトモとしてつかうならGoogle翻訳にも優れている点はまだありそうです。
単純に外国語を日本語にして”読みたい”という時はDeepL翻訳の方がかなり使いやすそうですね。
個人的な使い分け
- 素早く
- ササっと
- 単語単位で
- 正確(辞書的な意味で)調べたいときに
DeepL
- 長文を
- しっかり
- ニュアンスまで
- 機械に任せてラクに読みたいときに
という感じになりそうです。DeepL翻訳は今この記事を読んでいる瞬間にも誰かの訳文を取り込んで成長していくので、今はまだ比較されるレベルですが、もう数年したらこれ一強状態になっているかもしれません。
GoogleはGoogleでサービスを進化させ続けているので、これからAIを導入したり新機能を付けたりしてくるかもしれません。
どちらもこれから先どのような翻訳サービスになっていくか楽しみですね。
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