プレイヤー・MOB、その他のエンティティの大きさを自由に変えられるMOD「Pehkui」の使い方を紹介していきます。
※極端な値を設定するとクラッシュします。他のMODも原則はそうですが、このMODは特に普段使っているワールドでは使わないようにしてください。
↓動画版。動画映えする機能の紹介メインで解説はしていません。
このMODの特徴
このMODを使うことで、プレイヤーやMOBの大きさを変えることができます。それだけではなく、背の高さ、横幅、攻撃速度、落下ダメージに対する耐性、攻撃力などエンティティに属するさまざまな数値を変更することができます。
このMODは入れただけでは動作せず、動かすためにはコマンドを打ちこんでやる必要があります。ですがご安心ください。前半の方でコマンドが苦手な人でも使えるようにコピペで使えるコマンド群を用意しています。
後半では詳しい使い方を説明しています。そこまで理解すればこのMODを使用してどの数値でも自由自在に変えられるようになっているでしょう。
導入
ダウンロードサイト:https://www.curseforge.com/minecraft/mc-mods/pehkui
導入はほかのMODと同様、modのファイルを.minecraftのmodsフォルダに入れるだけです。意味がよくわからない方は下の記事を参考にして下さい。
このMODはForge用、Fabric用が混在しているので自分の使いたいバージョンと前提MODがあっているかきちんと確認してダウンロードしましょう。何も書いてない方がfabric版で、[Forge]と書いてある方がForge版です。
Forge版はバージョンごとにファイルが分かれていますが、Fabric版は最新のファイルが1.14.4以降の過去のすべてのバージョンに対応しています。
コピペでできる!簡易コマンド
Minecraftのチャット欄では「右クリックして貼り付け」ができないので、チャット欄を開いたら「Ctrl+v」で貼り付けてください。Ctrlキーはキーボードの一番左下にあります。vキーはスペースキーの少し上あたりにあります。
自分の巨人化
/scale set pehkui:base 5 @p
通常の5倍の大きさになります。「5」の部分を書き換えれば違う大きさにもできます。
自分の小人化
/scale set pehkui:base 0.2 @p
としても良いのですが、baseで値を変えるとリーチ(手の届く範囲)や移動スピードも同じ倍率で変わってしまうので、身長と幅をそれぞれ変えることで変更していきます。
/scale set pehkui:height 0.2 @p
と打つことで、背の高さだけが変わってつぶされたような見た目になります。
次にこう打ち込みます。
/scale set pehkui:width 0.2 @p
こうすることで横幅も縮み、普通の小人になることができました。
こちらも巨人化と同様数値を書き換えれば違う大きさになれます。
自分を普通のサイズに戻す
/scale reset @p
これで/scaleコマンドでかかった変化をすべて元に戻すことができます。このコマンドではすべての効果を消してしまうので大きさ以外にも何か変えていた場合は気を付けてください。
自分とMOB全員を巨人化
/scale set pehkui:base 6 @e
自分とすべてのMOBを巨人化します。このコマンドそのままだと大きさは6倍です。
戻すときは
/scale reset @e
で戻せます。この戻すコマンドは便利なので覚えておきましょう。
近くにいる1体だけを巨人化する
大きさを変えたいモブに密着してこのコマンドを打ちます。
/scale set 3 @e[distance=..1]
このコマンドでは、自分の周囲1マスにいるエンティティ(モブなど)を3倍の大きさの巨人にします。大きさの倍率はお好みで変更して下さい。[distance=..1]で半径1メートル以内と指定しています。これもお好みで変えてください。
自分の大きさも変わってしまうので
/scale reset @p
で自分のサイズを戻します。これで大きさを変えたいMOBのみ大きさを変えられます。近くにほかにもMOBがいるとそれの大きさも変わるので注意です。
特定の種類のMOBのみ巨人化する
/scale set pehkui:base 4 @e[type=villager]
今回は村人のみ4倍の大きさの巨人にしています。@e[type=villager]の所をほかのモブの英語名(モブID)にすればそのモブのみ大きさを変えられます。
モブのIDについては「Minecraft モブ ID」で検索するか、「Minecraft (調べたいモブの名前) ID」で検索すると良いでしょう。大体は普通の英語名です。
その他のコピペ用コマンド
/scale set pehkui:explosions 10 @e
クリーパーやエンドクリスタルの爆破範囲が10倍になります。今読み込まれている相手にしか効果がないので注意してください(あらかじめ打っておくのではなく爆発する相手がいるときに打つべし)
/scale set pehkui:motion 5 @p
自分の移動速度が5倍になります。
/scale set pehkui:eye_height 5 @p
視点の高さのみが5倍になります。
/scale set pehkui:knockbak 50 @p
ノックバックが50倍になります。
/scale set pehkui:visibility 0 @p
モブから見つからなくなります。
/scale set pehkui:mining_speed 100 @p
自分のブロック破壊スピードが100倍になりどんなブロックも一瞬で壊せるようになります。
/scale set pehkui:falling 10 @p
落下ダメージを10倍受けやすくなります。ジャンプしただけや1マスの段差でもダメージを受けるのでまともに生活できません。
このMODを使いこなす方法:コマンドの構文を覚えよう
「/scale set」は決まり文句として覚えるとして、後半部分の流れを覚えましょう。基本の構文はこうです。
/scale set「変更内容」「数値」「対象」
例えば「ブタを5倍の大きさにする」というコマンドであれば
/scale set pehkui:base 5 @e[type=pig]
となります。「base=基本の大きさ 5倍にする ブタを」という順番で書かれています。
変化内容(今回はpehkui:base)
このMODでは大きさ以外にも複数の数値を変更することができます。例えば横幅はそのままに縦の大きのみを増やしたり、移動速度のみを増やしたりすることができます。内容の種類については後述しているのでまた下の方を見てください。
例として
/scale set pehkui:motion 0.5 @e[type=villager]
とすれば、村人の移動スピードが0.5倍(半分)になります。
何倍に(今回は5)
/scale setコマンドは対象の本来あるべきサイズを「1」として、入れた数値の大きさに対象を変更します。
上のコマンドでは今スポーンしている全てのブタを本来のブタの大きさから5倍の大きさにしています。
基準となるのは現在の大きさではなくそのエンティティの本来の大きさであることに注意してください。
どの相手を(今回は@e[type=pig])
この部分はどの相手の数値を変更するのかを決めています。今回は「ブタという属性をもつエンティティすべて」を選択しているため全てのブタが大きくなります、(コマンドの効果は一度切りなのでコマンドを打った後にスポーンしたブタは普通の大きさです)
この部分を@pとすれば自分を、@aとすればすべてのプレイヤーを指定できます。
この対象を選ぶ部分を「ターゲットセレクター」と言います。これはMinecraftWikiが詳しいのでお勧めです。
変化内容のコマンド一覧
これまで「pehkui:base」としていた部分をこれらのコマンドに変えることで、変更する値を変えることができます。種類は以下の通りです。
pehkui:base:基本となるサイズを変える。他の数値もこれに連動して変化する
pehkui:width:幅を変える
pehkui:height: 高さを変える
pehkui:hitbox_width: 当たり判定の幅を変える
pehkui:hitbox_height: 当たり判定の高さを変える
pehkui:eye_height: 視点の高さを変える
pehkui:model_width: 見た目の幅を変える
pehkui:model_height:見た目の高さを変える
pehkui:third_person: プレイヤーの三人称視点のカメラの高さを変える
pehkui:motion: 移動スピードを変える
pehkui:step_height: ぶつかることで登れる段差の高さを変える。(値を大きくすれば馬に乗っている時やハーフブロックにぶつかったときのように乗り越えられる高さが高くなる)
pehkui:view_bobbing: 移動時の画面や手の揺れの速度を変える(数字が大きいとゆっくりになる)
pehkui:falling: 落下ダメージを変える(数値を大きくするとより小さな段差でもダメージを受け、大きな段差ではさらに大きいダメージを受けるようになる)
pehkui:flight: クリエィティブモードの飛行速度を変える
pehkui:jump_height: ジャンプの高さを変える(落下ダメージは変わらないので注意。fallingと併用しよう)
pehkui:visibility: 敵MOBに発見される距離を変える(大きくすると見つかりやすくなる)
pehkui:reach: プレイヤーの全般的なリーチの届く範囲を変える
pehkui:block_reach: プレイヤーのブロックに関するリーチを変える(掘るだけでなく設置、右クリックでの作用もこれで変わる)
pehkui:entity_reach: プレイヤーの攻撃の届く範囲を変える
pehkui:held_item: 持っているアイテムの大きさを変える
pehkui:drops: 対象のエンティティがドロップしたアイテムの大きさを変える
pehkui:projectiles: 飛び道具の大きさを変える(挙動が少しおかしくなる?)
pehkui:explosions:エンティティの爆発の大きさを変える(クリーパーやエンドクリスタルに有効)
pehkui:attack: 攻撃力を変える
pehkui:defense: 防御力を変える
pehkui:knockback: ノックバックの強さを変える
pehkui:health: 体力を変える(?)
pehkui:mining_speed: ブロック破壊スピードを変える
pehkui:attack_speed: 攻撃スピードを変える
/scale set以外のコマンドについて
先ほどは/scale setは決まり文句だと話しましたが、実はset以外にも変更方法があります。例えば/scale addで現在の値からの足し算・引き算が行え、/scale multiplyで現在の値に掛け算で値を変更することができます。構文は先ほどと同じです。
(かぎかっこは取り払い、各内容の間には半角スペースを入れてください)
/scale add「変更内容」 「数値」「対象」
対象の変更内容について入力された数値分数値を足します。例えば「/scale add pehkui:base 3 @e」であればエンティティすべてに3の大きさを足します。
数値はマイナスにしてもOKです。
/scale multiply「内容」「数値」「対象」
現在の数値を基準として、対象の変更内容を入力された数値に掛け算します。
ランダム化!!
/scale randomize「内容」set「最小値」set「最大値」「対象」
実際にはset以外のコマンドも使えますがこれが一番わかりやすいと思います。
対象の内容に関して最小値から最大値の間でランダムに決まった値に変更します。
例えば
/scale randomize pehkui:width set 0.3 set 5 @e
としてやれば、すべてのエンティティについて幅が0.3倍から5倍の間で一人ずつランダムで決定されその幅になります。
死んだ後もコマンドの効果を維持する方法
/scale persist set true @p
ですべてのコマンドの効果を死んだ後も持続するようにできます。
/scale persist set 「変更内容」true @p
で選んだ変更内容のみ死んでも効果が持続するようになります。
/scale persist set false @p
で死んだら効果がなくなるように戻せます。
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