前回はPC初心者の方がざっくりと理解していただけるように、CPUはIntel社、GPUはNvidia社のもののみ取り扱わせていただきました。
前ページでも書いたように、実はもう一つ、パソコンの演算部品を開発している会社があるのです。
それがAMD社です。AMD社とはCPU、GPUを生産しているメーカーです。未だ少数派ではありますが、近年すさまじい勢いで勢力を伸ばしています。パソコン情報を自分で調べるなら、結構な頻度で目にすると思いますので、知っておいて損はないと思います。
この会社が開発しているCPUとGPUには、それぞれに強みがあるので簡単に解説させていただきます。インターネットで調べた情報をもとにしているので、いささか正確性に欠けるかもしれませんが、なるべくシンプルにまとめましたのでPC知識の入門編としてお楽しみいただければ幸いです。
AMD社のCPU:Ryzenシリーズ
RyzenシリーズはAMD社が開発しているCPUです。Intel社のCoreシリーズと似ていて、数字の大きさでざっくりとした性能がわかります。Ryzen3<Ryzen5<Ryzen7<Ryzen9の順で性能が高くなっていきます。面白いことに、IntelのCoreシリーズの同じ数字のものと性能が類似しています。が、目を見張るべきところはその値段にあります。
今主流のRyzen7シリーズは、総合性能ではIntel core i9シリーズ、ゲーム性能ではcore i7シリーズに相当する能力を持っています。この性能を持っていながら、価格はcore i7シリーズよりもかなり安いです。(参考)
例を挙げると、近い性能のRyzen7 3700xと、Core i7 9800kを比較すると、前者はおよそ42000円、後者はおよそ47000円です。
まだ元から組み込まれて売られている物は少ないので、自作PC向けと言われていましたが、あるにはあるようです。 探して、値段を比較してみるのもいいですね。 2020年1月現在、ノートパソコンでは4台に1台組み込まるようになったようなので、これからどんどん増えていくかもしれません。(参考)
また、同サイトによれば
Core i7搭載ノートPCの平均単価は14万9000円だったのに対し、Ryzen 7搭載ノートPCは12万1000円。差額は実に2万8000円にも上る。
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200121_154692.html
とのことで、うまく探せば格安で高性能PCを変えちゃうかもしれないですね。
AMD社のGPU:Radeonシリーズ
AMD社はGPUの販売もしています。それがRadeonシリーズです。
RadeonシリーズはGeforceシリーズと比較して、映像の処理が得意だと言われています。24fps、30fpsのマルチメディア(映画やアニメ)の一枚一枚の間を補完して、60fpsにすることができます。一方、ゲーム性能はGeforceシリーズの方が一枚上手なようです。
まだそこまでメジャーではないようで、情報を探すのにも苦労をしますが、性能についてはこのサイトの表がわかりやすいと思いました。
RXの5000番台が主流の用です。
値段もまだ比較的高いようで、GPUの方はまだまだこれからといった感じでしょうか。
調べる事について
ここまで読みきれたら、もう大丈夫です。あとは自分でインターネットを探し回ってみましょう。自分で調べていると、数字がいろいろ出てきて大変だとは思いますが、すぐに慣れるので大丈夫です。
ネットでトップに来るようなPCの解説サイトでは、数字やグラフ、表を使って細かくパーツの比較をしていることがほとんどです。自分が気になったそのパーツは何が強みなのか、どうしてその値段、性能なのか…
これらを理解できるようになれば、きっと自分の用途や懐具合にピッタリのパソコンを変える事でしょう。
もちろん、この記事で紹介したようなざっくりとした知識で買っても大丈夫です。この記事はもともとPCに興味がないけど買う必要がある、と言う方が迷わず買うためのものですからね(笑)。
PCの世界は奥が深いので、本気で調べようと思ったら数日、数週間かかってしまいます。もしパソコンより、他のことに興味があるのだったら、ささっと買っちゃって、買ったパソコンでやりたいことをやったり、そのことについて調べたりするといいでしょう。
それで、自分がしたいことをするのにもうちょっと性能が欲しい!となったら、その時にまたじっくりと調べ始めれば良いと思います。
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