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おすすめVRゲーム!超ストレスフリー物理演算探索VRFPS!”BONEWORKS” プレイ感想(Half-Life:Alyxと比較)

BoneworksというVRFPS探索ゲームの紹介記事です。

この記事はかつてAlyxアンチだったとき(詳しくは下の記事で)に書いたやつなので視点がだいぶ偏ってますが完全に否定するほどでもないのでそのまま出しちゃいます。

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2週目をプレイしてAlyxの良さもわかっているので、一応この枠に入れて現在の視点での感想を書いていきます。

(本来はこの枠引用するためのものだけど便利なので枠として使っちゃう)

いつもならこの後VRはMetaquest2がおすすめ!と書いていますが、現在値上がりしているようなのでPicoNeo3をおすすめしておきます。価格・性能ともにMetaquest2に引けを取らないVRゴーグルです。

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あとなぜかこの記事だけ「だ、である体」で書いてありますがなぜそうしたのかは自分でも覚えていません。なぜでしょう。以下、本編です。

目次

ホスピタリティ!!(製作者の思いやり)

このゲームは非常に親切だ。いたるところに「このゲームを楽しんでもらおう」という気持ちが込められている。何と言っても操作方法すべてに丁寧なチュートリアルと体験コーナーが用意されている。Alyxではどのアクションも一行二行の文字で説明される程度だったが、このゲームのチュートリアルはすべてアニメーションで説明されており、しかもそれを見たあとすぐにその動作を体験するためのゾーンが用意されている。

↑例えばここではジャンプのやり方を映像と3Dの動きで確認でき、その後すぐにそれを体験するためのハードルがある。

このゲームはよくHalf-Life-Alyxと比較されるが、それと比べて非常にユーザーフレンドリーだ。Alyxで感じられた不満点がすべて解消されている。

「見ればわかる」パズル

探索、パズルがとても親切だ。なにより目線の誘導が優れている。特に序盤は行く先々に矢印が書いてあり、その方向に進めば先に進むことができ、パズル場面でも矢印の先を見れば触るべきものがあるので「何を触ればいいかわからない」というAlixであった問題が全く起きない。中盤以降矢印がなくなっても、大体進んできたままに目線を動かしていれば行くべき場所、触れるべきものが見つかるのだ。適当に遊んでいても迷うことはない。Alyxの場合世界観重視のためかレバーやハンドルなど操作するオブジェクトはわかりやすい位置よりも「そこにあるのが自然」な場所に、ほかの建材と同じような素材(つまり地味な色)で配置されている。一方Boneworksは触れるものはわかりやすさ重視の場所、見た目で配置されている。

↑一応Alyxの方もハンドルは赤と統一はされているが、Boneworoksのような目立つ原色の赤ではなくくすんだ赤色である。

パズルの内容に関してもすべて物理を利用したものなので、論理的に考えるというより直感的に考えることで十分解くことができる。必ずしも唯一の正解しかないわけではなく、仮に解けなくても壁をよじ登ったりしてゴリ押しでクリアすることもできる。向かうべき場所は見えており、行けるとこに行き触れるものをガチャガチャ触っていればたとえ答えがわからなくても道が拓けることもある。

「せっかくのパズルなんだからしっかり考えないと解けないようにしよう!」ではなく、「パズルが得意な人も苦手な人も解けるレベルにし、解けなくても頑張れば進める」というデザインになっていてパズルが苦手な筆者にとってはとてもありがたく、開発者の優しさを感じた。

「何をすればいいかわからない・見当外れなことをし続けて時間を無駄にする」ということが起きないという点ですでに百点満点中120点である。視線の誘導と懐の深いパズル設計のおかげでパズルが苦手でもサクサク進めることができた。

これに関しては個人の得意不得意が大きいと思います。「気づくこと」が得意か「考えること」が得意かで謎解きの難易度が変わってくるのではないでしょうか。

Alyxは「気づき」が大切です。先述のようにAlyxは謎解きの対象物、触るべきものが地味なのでまず何をするべきか、どこへ行くべきか発見するのが大変です。一方考えること自体はそれほど多くありません。発見さえすれば手かマルチツールで適当にいじってやればなんとかなります。

Boneworoksは「考えること」が大切です。矢印などのヒントがたくさんあり、色も派手なので何を触るべきかはすぐにわかることでしょう。見つけた後、物理的に試行錯誤して「どこをどう動かしたらどんな結果になる」というのを考える必要があります。積み木遊びや工作に似ているでしょうか、物体の性質や動きを考えるのが苦手だと難しいかもしれません。とはいえ大抵ガチャガチャしていたら解けますし、わからなかったら適当によじ登って謎をスルーすることも可能です。

ヒャッハー!撃ち放題だ!

↑画面中央が所持弾数。浪費しなければ最終的に8000発近く溜まる。浪費しまくってもよほど弾切れはないだろう。射撃が苦手な人や心配性な人でも安心だ。

このゲームでは射撃と近接攻撃両方があるが、弾はかなり大量にもらえるので射撃が苦手な人でも安心だ。

Alyxは基本弾が手に入りづらく、すべての弾をしっかり狙って撃ったとしても予備の弾倉が一個もない状態で先に進まなければならないことも多くある。これは心理的にストレスだ。しかしこのゲームでは弾薬入りの箱がいたるところに落ちているので見かけた分を壊していくだけで数百個~千何百個は普通に貯めることができる。弾薬は通貨としても使われるが、よほど高価なアイテムを買わなければ余る。

このゲームではタクティカルリロードで中途半端に弾が残ったマガジンをポーチに戻さずその辺に放り投げてしまっても自分の弾丸数は減らない。またリロードに失敗してマガジンを落としてしまった時も所持段数は減らない。このゲームではマガジンをポーチから取り出したタイミングではなく、自分が射撃を行った時(または自販機に弾丸を突っ込んだ時)に所持段数が減る処理が組まれている。

このゲームで弾薬を手に入れる方法は二種類ある。木箱に入っている弾薬ボックスを拾うか、(主に)武器と一緒に配置されているマガジンを拾うかだ。弾薬ボックスと違い、落ちているマガジンは拾っても自動ではポーチに収納されることはない(見た目上は)。しかしマガジンについても「触るだけ」で自分の所持弾丸数が増えるのである。

弾薬や銃の入ったクレートは至るとこにあり、Alyxと違い面倒なパズルをやらなくてもレバー(とても見やすい)を引っ張るだけで開けられる。

銃弾がたくさんもらえるだけでなく、弾が増えるときの仕様も減るときの仕様もプレイヤーにとって優しい条件で作られている。

これもゲームデザインの好みの違いですね。少なくとも、ギリギリの状態になるとイライラしてしまうという人はBoneworksがとても向いていると思います。測ってはいませんが、30発のマガジン1個で敵を1人倒せるかどうかのエイム力でもクリアできるのではないでしょうか。それくらいに弾があまります。

Alyxについては紹介記事のほうでも書いていますが「所持弾数が少ないほど弾が出現するようになり、弾数が多いほど弾が出現しにくくなる」というシステムを覚えおくと気楽に遊べると思います。

銃が本格的かつカジュアル

銃の見た目はかなりリアルに作られている。自分の体も物理演算で動いているからか他ゲーよりやや狙いにくさはあるが、操作感は快適だ。

↑モデリングもかなりリアル。

この銃の操作ひとつとっても開発のホスピタリティを感じる。まずはハンドガンのマガジンを手で引っこ抜けることだ。このゲームではライフルやサブマシンガンの他にピストルもあるのだが、普通のゲームではピストルのマガジンはマガジンキャッチのボタンを押して抜くところ、このゲームでは他の銃と同じように手で引っこ抜くことができる。銃に慣れているとリアリティに欠けると感じるはずだがこれもホスピタリティの為せる技だ。ピストルも他の銃と同じようにリロードできるので、プレイヤーはリロードの方法をたった1種類覚えるだけで良いのである。マガジンを手で抜き、新しいマガジンを指し、そしてコッキングする。覚えることが少ないので、銃のVRゲームをやっていないプレイヤーでもすぐに慣れることができるだろう。

またMP5、MP5Kはこのゲームでは弾を撃ちきった際にボルトストップする。本来はこの機能も存在しないが、このおかげでマガジンを指したら引き金を引くだけで初段装填を完了することができる。特にMP5はコッキングレバーの位置が特殊だからこそ、初心者でもとりあえずマガジンを指して引き金を引いておけばよいという設定にしてあるのだ。

その他ホスピタリティを感じたとこ

・ドアノブは回して開けてもいいが、体当たりするだけでも開けられる。

・地形をつかんでいるとき、レバーやハンドルを回すときなどは当たり判定が緩くなり多少手が離れても思った通りの位置で握っててくれる。

・暗いステージ(しかもそんなに暗くない)にはライトがあるが、手に持つフラッシュライトもライト付きのアサルトライフルももらえる。さらに暗視ゴーグルももらえる。暗視ゴーグルはVRならではという感じで面白かった。

・いじわるなトラップ・初見殺しがほぼない(2か所だけある。滑る床に関しては自力で気づくのは難しいかも。復帰に少し時間がかかるけど特にデメリットはない。排水溝内での落下死は入るなマークが書いてあるので(ゲーム的には行きたくなるが)自業自得)

・実用的なオブジェクトが多い。Alyxでは銃やグレネード、酒ビン以外ほとんど見るだけのようなものだったが、こちらではVRの中でVRを体験できるゴーグル、フラッシュライト、暗視ゴーグル、音楽を聴けるラジカセなど実際に使って楽しめるアイテムがたくさんある。

・アイテムを回収機?に入れることでコレクションしサンドボックスモードで使用できるようになるが、やってもいいしやらなくてもいい。遊び方が完全にプレイヤー任せなのも好感。

・ダッシュができる。ちゃんと速度が出る。

↓本ゲームとAlyxの終盤ネタバレ含む(コピペで見る)

Alyxはラスボス戦がなく気弾で雑魚的を数体倒したら謎の会話があって終わりだが、Boneworksはラストの盛り上がりをしっかりやってくれる。巨大な謎の物体に立ち向かったりかなり大勢出てくる雑魚敵たちに銃撃戦を挑んだりできる。

銃撃戦の質と量が多い!

このゲームは探索、パズルと銃撃戦のバランスがとてもちょうどよい。

Alyxだと探索中にほんの少し戦闘、パズル中は戦闘なし、たまに銃撃戦、といった感じだったが、このゲームでは結構な頻度で戦闘がおこる。探索中もパズルの場所にも敵がたくさんいるし、銃撃戦も十分にある。

何より敵の数がいい感じに多い。一度に戦闘するのは3~4体程度のことが多いが、銃撃戦の際、敵は次々とスポーンしてくるのでたくさんの敵を倒していく爽快感を味わうことができる。

銃のアタッチメントや、敵の配置や戦う場所もバリエーション豊かだ。例えばこの画像では「スコープ付きのアサルトライフル」を持っており、さらにいい感じの壁の向こうに敵がいる。このように壁の向こうにいる敵をリーン撃ちしながらスコープで狙撃するのはとても楽しかった。

「ヘッドセット」というHalf-Lifeのヘッドクラブによく似たモンスターが出るのだが、向こうと違い常にちょこまかと動いており予備動作なしで飛びついてくるため非常に強敵である。アサルトライフル4発で倒せるのだが大体10発前後使っていたように感じる。

弾薬がたくさん配られリロードにも制限がないという点ではAlyxよりこちらのほうがVRFPS初心者向けと言えそうだが、先に書いたようにこのゲームにはヘッドセットのような強敵がおり、また銃を持った敵の射撃精度も高く自分のHPも低いという点では強敵の少ないAlyxのほうがVRFPSの初心者には向いているかもしれない

また銃の狙いやすさもAlyxの方が上だ。Alyxは方手武器のみという点もあるが、Boneworksでは自分自身の体も物理演算で動いているからか銃で狙った時の銃口の向き先がほかのゲームと比べてわずかに違和感がある。

狙い方の基本は一緒なので、PavlovやH3VRなどの銃撃に特化したVRFPSを買って練習しておくとやりやすいかもしれない。

とはいえある程度慣れていけば全然問題のない難易度なので初心者がいきなりこれを買ってもまったくもって大丈夫であろう。

2週目をプレイした後だとAlyxも戦闘は必要な量はあると感じますが、いかんせん謎解きで詰まりまくったので一週目の体感は謎解き(&探索)が8割、戦闘2割という感覚でした。
Boneworksは探索5割戦闘5割といった感じです。個人的にはBoneworksの謎解きは親切でわかりやすいと思いますが、謎解きのタイプが違うので得意不得意はあるかもしれません。

残念だったところ

ホルスターが非常に使いにくい

銃やアイテムを両肩、両脇、背中の5か所に保持できるが、取り出しの判定が非常に厳しい。(体格の問題かもしれないが)筆者の場合肩のホルスターは取り出しがほとんど反応しなかったので背中、両脇の実質3か所で遊んでいた。一応メニューからインベントリを直接触ることができるのが救いか。

またしゃがむとホルスターが完全にどこかへ行ってしまう。しゃがんでいないと戦えない場所はあまりなかったが少し残念だった。

武器の振りが遅い

プレイヤーキャラは重そうな鉄の箱を持ち上げたり、手の力だけでがけのぼりができる程度の筋力があるにも関わらず、近接武器の振りは非常~に遅い。

バールやレンチが素早く振れないのはまだ許せるとしても、小振りのトンカチやフライパンすら素早く振ることができない。

レンガやナイフなど小振りな武器が近接攻撃では実用性が高いだろう。もちろん近接攻撃をほぼ使わず銃撃ばかりでも楽しめる(ストーリー中に銃の入手が難しくなる場所、近接のみの戦闘がそれぞれ1回だけある(その後すぐ手に入るが))

世界観について

基本的にゲームは閉じられた屋内で進んでいく。Portalに近いとよく言われているようだがまさにそうだと感じる。Alyxの方が広い街並みの景色や住居の生活感、異世界から侵食してきた動植物の痕跡などを体験できるため、世界観の作りこみに関してはALyxの方が優れているように感じた。

基本的にシックな色をベースとした無機質な雰囲気のマップを進んでいくので人によっては外の景色が恋しくなるかもしれない。

またこのゲームでは世界やストーリーについての情報は基本的に英語の文章で書かれている情報を読み取って自分で解釈する必要がある。自分はすべて無視して進んできていたが、ゲームを100パーセント遊びつくそうと思ったら多少は英語の勉強も必要であろう。

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世界観や雰囲気、作り込みに関しては「高画質でプレイすれば」Alyxの圧勝です。その辺に落ちているゴミ一つをとっても作りこみ(テクスチャの細かさや光の反射、リアル感など)が違います。

Alyxは1週目すべて、Boneworksは序盤を性能が控えめのPCで遊んでいたためゲームの見た目に関してはあまり注視していませんでした。Alyx2週目、Boneworks序盤以降は中性能のPCで遊びましたが、BoneworksはあくまでVR”ゲーム”を遊んでいるという感覚でしたが、Alyxはまるで実写のような世界を探検できます。見た目や雰囲気に関しては(良いPCを持っているなら)Alyxの圧勝です。

Alyxがおすすめな人、Boneworksがおすすめな人

Alyxがおすすめな人

・世界観やストーリー・作りこみ重視
・観察力がある・パズルが得意
・多少の理不尽は許せる

Alyxは間違いなく作りこみのすごいゲームだ。窓の外から見る外の景色だけでも楽しめる人はずっと楽しめることだろう。最初に出てくる飼われている虫をずっと眺めていた人もいるくらいだ。現代のパラレルワールドのようなリアル系の世界観で探索・冒険したいならおすすめだ。

Boneworksと違ってAlyxではパズルは複雑だ。まず最初にBoneworksの矢印のような視線の誘導はないので行き止まりに突き当たったら「何がパズルなのか、どこが操作できる物体なのか」を自分の目で探さないとならない。ある意味世界観の作りこみの弊害なのだが、例えば回すハンドルがちゃんと鉄でできており、それが乗っている鉄の足場と全く同じ色のため気づけないこともあった。またパズルの多くは物理ではないので直感だけでは解くことができない。視野がせまく頭の固い筆者にとっては非常に大変なゲームであった。

最後にAlyxでは理不尽なことがいくつかある。弾は必要最低限しか配られないし近接攻撃はない。初見殺しの敵やトラップもあるし、見た目では進めそうなところを進んだら死んでしまうということもある。ゾンビや怪物などのホラー要素もあるので苦手な人はそれもきついかもしれない。初見のオブジェクトにもチュートリアルはほとんどなく、謎解きに詰まってもヒントはない。意味深なオブジェクトがダミーで本当のパズルの解は別にあるということもあった。ユーザーフレンドリーさはBoneworksと比べてかなり低いが、それでも評価は非常に高いゲームなのでじっくり探索するのがが大好きな人、Half-Lifeの世界観をVRで楽しみたい人にはお勧めだ。

自分の注意力不足もありますが理不尽(というより初見殺し)な点があるのは2週目プレイ後でも否定できませんね。ある程度は心の広さを持って遊びましょう。

Alyxをお勧めするのは「画質設定高でプレイできる高性能なゲーミングPCを持ってる人」です。低画質で遊ぶと正直な話テンポの悪いVRFPSですが、高画質で遊べば世界が変わります。宇宙人の建造物や異界の動植物などありえないものがたくさんあるにも関わらず世界のリアル感が半端ではなく、芸術的感性が著しく低い自分でも感動できるレベルです。

Boneworoksがおすすめな人

・銃撃戦やりたいけど探索やパズルもやりたい
・物理演算が活かされたゲームをやりたい
・酔いに強い

Boneworksは戦闘、探索、パズルのバランスがとても程よい。どちらかというと探索・パズルの方に重きを置かれているように感じるが、銃撃戦もしっかり楽しめる。弾も好きなだけばらまけるのでトリガーハッピーな人にもおすすめだ。本文にも書いたが探索の際の視線誘導はしっかりしており、道なりに進んでいればどこに行けばいいか、どのパズルを解けばいいかはすぐにわかるだろう。パズルの難易度も程よくもし難しければ物理を利用したごり押しで進んでも良い懐の深さも売りだ。

このゲームは地形以外のすべてが物理演算で作られている。すべてのオブジェクトが障害物でもあり、武器でもあり、雰囲気付けでもあるのだ。敵を倒すのに使ってもいいし、パズルを解くのに使ってもいい。オブジェクトだけでなく自分自身も物理演算に基づいて動く。頭と手だけでなく胴体や足も物理的に世界に影響を与えるのでそれを考えて動く必要がある。例えば窓から部屋の中に侵入するにしても、窓のふちをつかんで頭を部屋に入れるのは簡単だが胴体と足もなんとか部屋に入れる必要がある。不便を感じることもあるがこれが没入感を高めることになっている。最後に、どのパズルもほとんど「物体が動くこと」がゴールであり解決手段であるため、直感的に考えてクリア方法を見つけることができる。物理的に自分が目的地についてしまえばよいので、開発者が用意した回答以外にも解法に無限の可能性がある。

注意点としては、一般的にはこのゲームはAlyxより酔いやすいらしい(筆者はどちらも酔わなかった)テレポート移動がなくスティック移動のみなことと、物理演算が自分にも作用するため周囲の環境によっては自分が動かしたとき以外も頭が動くのが原因のようだ。ある程度VRゲームに慣れてくれば問題なくなる場合が多いが、苦手な人は別のゲームを選択した方が良いかもしれない。

バトルジャンキーにおすすめなゲーム

謎解きや探索はいいからひたすら戦いたいという人には以下の3つのゲームをおすすめする。

Blade&Sorcery:完全物理演算の世界で剣や斧など中世の武器で戦闘ができる。ひたすら戦える。

H3VR:一人用のVRFPS。とにかく銃がリアル&種類がたくさんある。NPCと戦えるゲームモードがありいろんなシチュエーションで戦闘できる。

Pavlov:オンライン対戦VRFPS。交戦距離が近いので初心者でも狙いやすい。Quest版なら現在β版のため無料。

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